ホキ5700(秩父セメント) 入線

ヤ○オクでホキ5700(秩父セメント秩父鉄道デキ500・ヨ5000付き)が出品されていました。

トミックスのケースに収納されてヤ○オクに出品されてまして、無事落札できました。

新品で購入すると34,000円ぐらいになるのですが、4割引きぐらいの金額で落札できました。お得~‼️

例によって、背表紙も作成しました。

 

ホキ5700は、昭和40(1965)年から昭和48(1973)年にかけて製造されたセメント専用のホッパ車(私有貨車)で、初めての40t積み貨車です。

ホッパ車とは、石灰石・砕石・セメント・小麦など、粉状や粒状のものをばら積み(包装されていない)の状態で上から積み込み、目的地で下についている取り出し口を開けて積み荷を下におろすことができる貨車のことです。

東洋工機㈱・日本車輌製造㈱で648両が製造されました。
日立セメント・チチブセメント・小野田セメント日本セメント・清水工業が所有していました。
後にはセメント輸送はタキ1900に標準化されたため、そちらに移行しました。

↑後の標準化のタキ1900

※後ろの緩やかな屋根の工場は、谷口吉郎という日本の有名建築家が設計し、昭和31(1956)年に竣工した、鉄筋鉄骨コンクリート造の『秩父太平洋セメント本社工場』です。

 

国鉄のセメント輸送が行われていた主要区間で運用され、大手・中小私鉄にも直通していました。
秩父セメント(現・太平洋セメント)では、国鉄 - 東武鉄道 または 国鉄 - 秩父鉄道 といった工場専用線の直通運転を多数運転していました。
そのため一部の車両については東武鉄道に車籍を置いて運用に当たった時期があります。平成15(2003)年頃まではJR - 三岐鉄道 への運転がありました。
昭和62年(1987)年4月の国鉄分割民営化に際しては、565両がJR貨物へ継承されました。
平成7(1995)年度末時点では551両が現存していましたが、以後は鉄道によるセメント輸送の衰退により廃車が進み、平成18(2006)年3月に全車が運用を終了し、平成22(2010)年4月1日時点では27両が在籍しています。
ホキ25767が、三岐鉄道東藤原駅前に静態保存されています。